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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
太陽と鉄
かってブログはネット上でストリップショウを演じているような感じだと書いた。

先週19日に、24時間のホルター心電計検査の報告で上半身裸のフォトを上げたところ、遂に脱ぎ始めましたね、と何人かからかわれてしまった。
もうこれ以上は脱ぎませんよ、と笑って答えたが、さすがにもっと脱いでみたらと励ましてくれた人は一人もいなかったのは当然かもしれない。
中年太りの裸体はわれながら見るに耐えない。

太陽と鉄_b0084241_8161758.jpg三島由紀夫がボディビルに凝って、筋肉もりもりになったところでヌード写真集を出したのを覚えてますか。
彼のは見事なまでのナルシシズムと言えるが、彼はその心境を「太陽と鉄」と言う小片に纏めている。
今手元に原著がないので確認できないが、このようなくだりが頭に残っている。
“作家は精神だけが奇形的に発達するが、筋肉を鍛えることで肉体の論理が精神を支配するようになってきた。この肉体の論理はやがてをめざすようになる・・・”と言ったような論旨の展開だった気がする。

最近ある人から聴いたことだが、三島が元来ボディビルを始めたのは、切腹した際に黄色い皮下脂肪が見苦しくはみ出してこないよう、筋肉を鍛えたのだと言う。そうだとしたらナルシシズムここに極まれりと感服する以外にない。

幸か不幸か僕は三島のようなナルシシズムは持ち合わせていない。
いくらこの醜い上半身を見つめても、ギリシャ彫刻のトルソーに変貌させたいなど夢思わない。
まして割腹など、クワバラ、クワバラ!
by n_shioya | 2006-07-29 22:55 | エクササイズ | Comments(0)


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