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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
医師が診察台に横たわるのは、検事が被告席に立たされるような屈辱感を伴う、と誰かが言っていた、いや僕自身だったかもしれない。
事実大学病院に勤務してた頃、最も定期健診の受診率の悪いのは医師共だと毎年保健所から苦情を言われた覚えがある。 などゴタクを並べたのは、今日おそらく生まれて初めての心電図をとってもらい、期外収縮が頻発していることがわかり、明日聖路加病院の循環器内科で精密検査を受ける羽目になったからだ。 不整脈の一つの期外収縮は、誰でも時折は経験するものと高をくくっていたが、このところ其の頻度が増したようである。 なんとなく胸に違和感を感ずるとき、脈を取るとトトッと余分な脈を触れる。この程度のことはいかな藪医者の僕でもまだ自分でチェックできる。 お優しい上符院長は心電図を見て、“心配ないですよこの程度なら。”と慰めてくれたが、“でも一応の精密検査はされたほうがよいですね。”と付け加えるのは忘れなかった。 医者というものは日本語を明瞭に話さないことも多い。 例えば心配ないというのは、ヤバイけどあまり気にするな、という一見矛盾した日本語の場合もママあることは己の経験で承知している。 ここは年貢の納め時と覚悟を決め、聖路加病院の循環器内科の部長に無理をお願いして、早速明日おとなしく被告席に座ることにしたのである。 もしなんかあったらどういう治療が必要なんですか? それは検査結果次第で、そのための検査なのですから、そうせっつかないで下さいよ。 とたしなめられるほど、患者になれば医者でも素人と同じにワカランチンになってしまう。 いや、医者の方がいろいろの場面を想像してしまう分、素人よりも世話の焼ける患者になることは周知の事実である。 明晩まだ心臓が動いていれば、検査結果はこのブログでご報告するつもりだが、本人がプライバシーを暴露しても、個人情報保護法に抵触するものだろうか?
by n_shioya
| 2006-07-11 23:33
| 全身療法
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Comments(2)
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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