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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
学会の印象記を忘れない内に。 ① レベルは毎年向上して、益々学会らしくなった。 ② 演題が多く、3ルーム同時進行で、聞けたのは三分の一にも満たなかったが、充分勉強になった。 ③ やはり今回のメインテーマはメタボリックシンドロームであった。 ④ ただし、男性の場合、慎重に関らず腹囲85センチ以上をリスクファクターとするのは納得がいかない。提唱者達はCTで内臓脂肪をチェックし、充分エビデンスがあるとおっしゃるが。 また女性は90センチまでよいというのは、一寸女性に甘すぎないだろうか? ⑤ 今回肌の問題に焦点が当てられたのはよかったと思う。 特に自分が座長だからではないが、見た目とアンチエイジングというくくりは秀逸で、次回にもっと掘り下げる必要を感じた。 ⑥ 歯科口腔外科の先生方の参加が多かったのは喜ばしい。生物学的年齢、いわゆるリアルエイジの算出にあたり、歯牙の状態はその三分の一を占めるといわれるほど加齢に関る重要な臓器である。 ⑦ 皮膚に対する紫外線の害についてはもう充分に認識されすぎて、紫外線フォビアといいたくなるほど、日差しを避けている向きがある。 アンチエイジングをライフスタイルの問題といして捉え、適度な運動とバランスの取れた食生活を強調している立場から言えば、やはりアウトドアは奨励すべきであり、かくかくしかじかの方法で紫外線防止は気をつけた上で、是非戸外の活動を活発にと奨励する方向に進むべきではなかろうか。 ⑧ 依然サプリに関する演題は多かったが、キレーションに関するものが僅かだったのは意外であった。 キレーションに関っているクリニックが少ないのか、まだ、エビデンスを取るほどの症例がそろっていないということだろうか。 ⑨ いずれにせよ、各分野の専門家やコメディカル、企業の方々が一堂に会して、会長の狙い通り、アンチエイジングをメディカルサイエンスとして討論できたことは誠に喜ばしい。
by N_shioya
| 2006-05-21 23:45
| アンチエイジング
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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