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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
アンデルセン博物館
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オデンセーのアンデルセンの生家を訪れた人は、皆その狭さに驚かされる。この一部屋に一家が住んでいたのかと。“私ほど恵まれた子供時代を送ったものはないだろう”と言った出だしで始まるアンデルセン自伝はそれ自体が、不幸だったアンデルセンの最大の御伽話だと揶揄される所以である。“でもねぇ、貴方。アンデルセンは本当に豊かな子供時代と感じていたのかも。”と配偶者。物質的には貧しくでも、心は幸せということか。ところでオデンセーで忘れてならないのはアンデルセン博物館である。そのホールに足を踏み込むと僕は何時も不思議な感じに囚われる。世界中のアンデルセン童話集や、彼の旅行道具などのメモラビリアが並び、天井からは多数のキャラクターがブラブラと吊り下げられている。それを眺めていると、アンデルセンの主役たちは絶えずこうして空中を彷徨っていて、アンデルセンはただそれらを掴み取って作品に仕立てたのでは、という感じになる。後世の批評家がなんと言おうと、アンデルセンは幸せな男だったに違いない。
by n_shioya | 2020-12-02 19:21 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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