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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
日本人のドイツ贔屓は片思い?
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雨宮紫苑の「日本人とドイツ人〜くらべてみたらどっちもどっち」を読み終えた。実に面白い。ドイツ人に親近感を覚えるのは、こちらの片思いに過ぎないという。ことに我々世代はいまだに三国同盟で繋がっていた頃の、ドイツに対する憧れが、ヒットラーのナチの正体が暴かれた今でも残っているのかもしれない。ことに旧制高校の教養主義ではドイツ語、ドイツ文学そしてドイツ哲学は圧倒的な存在だった。寮ではメチ(メッチェン「女子」の略)だのシャン(シェーン「美しい」から来る)だのエッセンだの和製ドイツ語が飛び交っていた。だが著者に言わせると、教育制度、働き方、価値観など全てにおいて日本人とドイツ人では似ても似つかないものがあるという。一番の違いはドイツ人は「個人」が尊重されているが、日本人はとかく「世間体」にこだわる。その良し悪しは別にして。でもこの個の尊重ははドイツ人に限らず、欧米人の特性ではなかろうか?僕が尊敬する岩本麻奈女史が「結婚という呪いから逃れる方法」の中で言われているのも、“世間体で結婚を考えるな”、ということに尽きる。ちなみに女子はこの本の出版と同時に結婚生活に突入された。著者は御年27。日本の大学を出てすぐにドイツに留学。当地でドイツ人をパートナー生活にされておられる。教育制度はともかく、日本の企業社会のご経験もないのに、よくここまで冷静に彼我の特質と相違を比較分析されたものと感服させられた。
by n_shioya | 2018-10-09 22:12 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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