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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
思考停止の怖さ
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天皇が交代することになり、皇室のあり方が俎上に上るようになった。そこで考えることは「思考停止」の恐ろしさである。かつて天皇は現人神だった。それが敗戦で一転し、占領軍司令官マッカーサーに従う身となった。今思うと不思議なのは、それでは戦前、我々は本当に天皇は神と信じていたか、ということだ、一部の狂信的な国粋主義者は別として。もちろん表向きはそんな疑いを口にすれば、命の保証はない時代だったが。そこ働いたのは保身のための「思考停止」だったように思う。そしてマッカーサーが厚木に降り立つや、「青い山脈」のメロディーに乗せて「古い上着よさようなら」と軍国主義から民主主義へと我々はあっさり衣替えした。そして民主主義が「絶対神」となり、世界各国も民主化の道を歩むと信じるようになった。ここでもやはり「思考停止」が働いたように感ずる。というのはここにきて、ロシア、中国は全体主義国家の路線を進み始め、アメリカもトランプがポピュリズムという民主主義のアキレス腱を最大限に活用して、民主的専制政治を強行し始めている。もう、「思考停止」のまま、「借着生活」を続けるわけにいかなくなった。そこで僕は考える。所詮どんな政治形態でも、造るのは人間、実行するのも人間。まず、「人間」を見つめることから始めなければならない。その野獣性と人道主義の狭間を揺れ動く「人間の愚かさ」を含め。
by n_shioya | 2018-03-31 22:41 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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