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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
「ただ憧れを知るもののみ」
ゲーテはウイルヘルム・マイスターの中でミニヨンにこう歌わせる。 「私の苦しみを解ってくれる」と続ける。 そして「喜びも」、と僕は続けたい。 さらにミニヨンは「君よ知るや南の国」とゲーテのイタリアへの「憧れ」を歌う。 人は誰でも子供の時は「憧れ」に満ち溢れている。育つにつれてその幾つかは「現実」となり、やがては「追憶、ノスタルジア」へと変貌する。 年を重ねるにつれ、ノスタルジアも重ねていく。 それもよいだろう。クラス会で旧友と遭遇し、往事を想起することは脳の活性化にも繋がるという。 だが気をつけてほしい、思い出に浸って「憧れ」がやせ細らないように。「憧れ」は「希望」を目覚めさせ、これこそが人に「生きる意味」を与えてくれると僕は思うからだ。 ここでまことに無粋な方程式を提案することをお許しいただきたい。 憧れをA,ノスタルジアをBとした時、若い時はAがBをはるかに凌駕するが、年とともにA/Bの比率は減少していく。 これをいかに防ぐか、言い換えればいかにその比率をせめて対等に、つまり1あたりに抑えるかが、アンチエイジングにつながるのではなかろうか、と僕は今考えている。
by n_shioya
| 2016-07-03 22:35
| アンチエイジング
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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