|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
先週日曜日、抗加齢医学会の最終日に飛び込んできたニュースがある。 ”「プチ整形」まさかの失明。” ちょうど学会では注入療法、我々はフィラーと呼んでいるが、の是非についてシンポジュームで議論が交わされていた。 その得失の本質は「手軽さ」にあると言える。 ①手術法に比べて侵襲が少ない ②従って回復も早く、患者の負担も少ない ③多くの場合効果は一時的で、効果も限度がある ④手軽さのゆえに、解剖の知識に乏しい「素人医師」が気軽に参入する ⑤いくら手軽であっても、ただの日常の注射を含め、医療行為はリスクを伴うものである。 ここから今回の事故に関して言えることは ①たとえ手軽に見えても、術者には「熟練」が要求される。 ②リスクを含め、医療行為の負の面を説明する義務がある。 問題は、「素人医師」が注入物の知識なしに手軽に注入し、いわば「野放し」の状態で、良心的な医師の正当な医療行為の足を引っ張ることである。 この辺りを、宮田医師が冷静に分析しているのでぜひご覧ください。
by n_shioya
| 2016-06-16 22:04
| 美容外科
|
Comments(0)
|
塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|
ファン申請 |
||