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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
東大の理3(医学部コース)の入試に面接の導入が検討されているという。 大賛成である。 現在の偏差値至上主義、しかも本人の意思に反しても偏差値で行われる行き過ぎた進路指導は改めて欲しい。 筆記試験の点数のみでの合否の決定は、客観的といえば聞こえがいいが要するに採点に手間がかからないだけである。 そもそも医師としての適性を含め、人間性の評価は主観的なものである。 医学部教育は医師というか臨床医を養成するのか、医学研究者を要請するのが目的か、改めて考えるべきであろう。 もちろん両方であろうが、ここではまず医師を優先させたい。 あえて言うが、「良医」に飛び抜けた学力は必要でない。 わずかな時間の面接で、医師としての適性を判定することは困難かもしれない。だが少なくも医師には向かない、性格異常の片鱗はスクリーンできる。試験官である医学部教員は、もっと面接の方法を工夫して欲しい。なによりも受験生の目的意識というか本音のモチベーションを突き止める努力が必要だ。 たとえ予備校で美辞麗句の面接対策を受けても、それを打ち破る手法を開発して。 また、高校の担任教師の推薦も重視すべきだと思う。それも褒め言葉だけでなく、欠点も含めた評価を。 そして入学後は、6年間の学部でのパーフォーマンスを面接時の評価と対比して、面接の技術を向上させていく。 いうまでもなく教員の負担は大きい。フルタイムに教育に関わる人員も必要だろう。また、「教育」実績も、「研究」、「診療」だけでなく医学部教員の業績の大事な一つとして評価される仕組みも必要になるだろう。
by n_shioya
| 2016-03-11 17:06
| 医療全般
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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