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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
開催前から物議をかもした「春画展」があと2週間ほどで閉会になります。 行くべきか行かざるべきか,迷いに迷ったすえ観て参りました。 正直,どう受け止めたらいいか,戸惑った面もありますが,結論として言ってよかったと思います。 現代人は建前と本音の乖離が甚だしく、あたかも臍から下は存在し無いかの如く振る舞いますが、考えてみると古来日本人はもっとおおらかでした。 そもそも日本の国土からして,イザナギとイザナミがファック(適当な日本語が無いのでご勘弁)したことで誕生したことになっています。 又,アマテラスがご機嫌を直したのも,アメノウズメのストリップショーだったようです。 又源氏物語では平安時代の奔放なセクシュアリティが赤裸々に画かれています。 それが明治の文明開化で,キリスト教の倒錯した倫理観がもちこまれ、「自然の発露」が許されなくなりました。 其のタブーを破り、三年前から続けているアンチエイジング塩谷塾では、「老いと美とエロス」を追求してきました。 その一つのテーマが「性器や性行為はアートの対象になるか?」です。 今回の展示作品は,明解に「イエス」と言っています。 ところでセックスは先ず「生殖」のためにあることは間違いありません。 だが人間は「生殖」から、其のご褒美である「快楽」を分離すべく知恵を働かせてきました。 また、動物は「生殖期」の終わりが「寿命」の終わりです。 だが,人間だけはその先も生き続けます。これからはその先の方が長くなるでしょう。 「第二の人生」ともいえる其の時期のセクシュアリティがどうあるべきかは今後の重大な課題と言えます。 最近は性ホルモンの働きの解明が進み、ただ「性徴」の発現や「性行為」の為だけでなく、老年期でも其の活性を維持するために必要なホルモンであることも分かってきました。 結論として、春画と向き合うことは人間の根源的な営みと真正面から向き合うことである、と受け止めました。
by n_shioya
| 2015-12-10 23:56
| 美について
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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