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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
春画展の薦め
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開催前から物議をかもした「春画展」があと2週間ほどで閉会になります。
行くべきか行かざるべきか,迷いに迷ったすえ観て参りました。
正直,どう受け止めたらいいか,戸惑った面もありますが,結論として言ってよかったと思います。
現代人は建前と本音の乖離が甚だしく、あたかも臍から下は存在し無いかの如く振る舞いますが、考えてみると古来日本人はもっとおおらかでした。
そもそも日本の国土からして,イザナギとイザナミがファック(適当な日本語が無いのでご勘弁)したことで誕生したことになっています。
又,アマテラスがご機嫌を直したのも,アメノウズメのストリップショーだったようです。
又源氏物語では平安時代の奔放なセクシュアリティが赤裸々に画かれています。
それが明治の文明開化で,キリスト教の倒錯した倫理観がもちこまれ、「自然の発露」が許されなくなりました。
其のタブーを破り、三年前から続けているアンチエイジング塩谷塾では、「老いと美とエロス」を追求してきました。
その一つのテーマが「性器や性行為はアートの対象になるか?」です。
今回の展示作品は,明解に「イエス」と言っています。
ところでセックスは先ず「生殖」のためにあることは間違いありません。
だが人間は「生殖」から、其のご褒美である「快楽」を分離すべく知恵を働かせてきました。
また、動物は「生殖期」の終わりが「寿命」の終わりです。
だが,人間だけはその先も生き続けます。これからはその先の方が長くなるでしょう。
「第二の人生」ともいえる其の時期のセクシュアリティがどうあるべきかは今後の重大な課題と言えます。
最近は性ホルモンの働きの解明が進み、ただ「性徴」の発現や「性行為」の為だけでなく、老年期でも其の活性を維持するために必要なホルモンであることも分かってきました。
結論として、春画と向き合うことは人間の根源的な営みと真正面から向き合うことである、と受け止めました。

by n_shioya | 2015-12-10 23:56 | 美について | Comments(0)


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