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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
市民講座なので、素人の医師には学会よりも解りやすいのでは、という期待もあった そしてお目当ては山中教授。 何時もながら彼の話は明解だし,人柄にもほれぼれする。 何が? 人に接する態度がノーベル賞受賞の前も後も全く変わらないからである。 また、再生医療の未来についてという質問に対しては、 “体外から再生臓器を埋め込むだけでなく、本人の再生能力を内から引き出すことも考えるべきだ”,と答えられ, 更に現場の問題として、“縁の下の力持ち、具体的には技術員の昇進制度を考え,モチベーションを高めるべき”と付け加えれたのが印象的だった。 こう言うときの教授の口癖は、“私がいなくても研究は進むが,技術員なしには研究はストップする”であるが、其の思いが聞く者に素直に伝わってくるのが素晴らしい。 今ひとつの収穫は,横浜市大の谷口教授の「肝臓の再生」の研究だった。 肝臓は他臓器にはない再生能力を持っているが、これを体外で再構築することを試みられている。肝臓は胆汁生産だけでなく、栄養素の合成、分解、さらには解毒など複雑な機能を持っている、いわば素晴らしい化学工場といえる。 其の為に,肝細胞、胆管、動静脈などが複雑に絡み合って三次元構造を形作っている。 これを体外で再構築できるようになれば,臨床面での朗報だけでなく、発生生物学的にも非常に興味深い。
by n_shioya
| 2015-01-21 20:57
| 再生医療
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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