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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
毛の再生と稲葉説
最近「再生医療」流行りで,「毛根再生」も夢ではなくなった感があるが、其の筋道をつけた一人が日本人であることはあまり知られていない。

再生医療は其の臓器の元となる「幹細胞」の発見から始まる。
稲葉先生が長年の腋臭の治療の経験から,皮脂腺の開口部の辺りに毛根の幹細胞がある事を突き止められたのは4〜50年も前のことだった。
だが日本の形成外科学会は冷たかった。
稲葉先生の投稿された論文は、学会誌の編集会議に懸けられた。
誰もまともに取り上げようとせず、アッサリと却下された。
当時の常識にそぐわないだけでなく,開業医ごときがというおきまりの大学サイドの偏見が大きかった。
毛の再生と稲葉説_b0084241_21373942.jpg

だが,「稲場説」は海外で認められ,国際学会の場ではイナバ、イナバと賞賛されるまでになった。そして10数年前にはフランスのバランドン教授が発表した動物実験は「稲葉説」を裏付けるものとなった。これには聖マリアンナ医大の若手の形成外科医達が貢献している。
そして杉並にある「稲葉クリニック」は息子の稲葉義方先生の代になり,先代の築かれた「腋臭と其の周辺の治療」に励んでおられる。

当時の編集委員の一人として僕は今,改めて己が不明を恥じている。
by n_shioya | 2014-11-19 21:37 | ヘアケア | Comments(0)


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