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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
自分史を綴ってみよう
教えることは自分が教わることにもなる、とはよく聴くセリフだが、ことアンチエイジングに関してはピッタリ当てはまる。
最近頻繁にアンチエイジングのお話をさせていただく機会に恵まれ、このことを痛感している。
しかもそれだけでなく、お話をすること自体が自分のアンチエイジングにも繋がるので、一石二鳥にも三鳥にもなる。
そして対話を重ねるごとに、見方の幅も広くなり、また深くなっていくように思える。

例えば今までは、アンチエイジングの目的は高齢者のQOLの確保にあると言ってきた。其の視点は変わらないが、その中心に生きがいをおき、そしてそのまた核として、「人に必要とされること」といい続けてきた。
だが、このところちょっと自分の気持ちが変わってきた。
「人に必要とされること」の大事さに変わりは無いが、これも今まで老年期の御利益として、「過去と折り合いをつけること」を取り上げてきたが、最近ではこのことの比重が増加してきたように感ずる。
これは過去に受けた腹の立つこと、また理不尽なことを許すことでもあるが、それ以上に大切なことは、自分の過去をすべて認め、過ちを含め自分を許すことのようだ。

その延長線上で歴史の見方も変わってきた。
今までは過去の出来事として第三者的に眺めてきたことも、もし自分がその時代にその場にいたら、当時の世の中をどう受け止めていたろうと考えることである。
環境によって変わる心境と、時代を超えて普遍の人間の心理と、両面が見えてくるような気がする。
丁度今はやりの、DNAとエピジェネティックスの関係にも似ているところがある。
ちょっとしたメンタルエクササイズとして面白いのでお試しください。

また逆に、今の自分は世界を自分の視点で見ているが、視点を宇宙空間に移し、第三者的に俯瞰できるようになれば、歴史は繰り返すと達観し、あまりオタオタしないで済むようになるのではなかろうか。

このような二つの立場から、自分史を眺め直すことも、高齢者の特権ではないかと思っている。
自分史を綴ってみよう_b0084241_21516100.jpg



by n_shioya | 2014-09-10 21:05 | アンチエイジング | Comments(0)


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