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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
学校教育から子供を守ろう!
NHKで、家庭の事情で「義務教育」を受けられなかった方々の事を取り上げていた。
その中の女性の一人は80歳過ぎてから、夜間学校で初めて読み書きを覚えられたという。なかなかの達筆で、僕の字よりはるかに読みやすいのは驚きだった。
こういうお気の毒な事例は別として、番組を見ながらいまだに僕は、「学校教育」に多大な不信を抱いていることに気が付いた。
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敗戦を機に、軍国主義一辺倒だった教師たちの、民主主義への鮮やかな変身ぶり。
又、中学から高校、大学にかけては、学制変化のために毎年の入試と折角入学しても、そのカリキュラムのお粗末さ。
だが、何よりも僕は授業という形態は、教える方の都合で教わる方の立場は二の次になっていると思う。
人間の頭は、一時間ごとに語学から数学へ、また体育から理科へと器用に切り替わるようにはできていない。それよりも一つのことに集中して、飽きるまで続けることが許されず、一時間ごとに脳の働きが寸断されることが、「創造力」を破壊するのでは、と慄然としている。
勿論、本人に合わせたテイラーメイドの教育、つまりすべてを家庭教師にというのは、昔の王侯貴族にしか許されぬ贅沢であることは重々承知している。
だが、少なくも僕は、この教育制度の犠牲者だと信じ、自分の「独創性」の無さの弁解にしている。

この年になってやっと、カリキュラムの制約なしに、又、目的達成のプレッシャーを感ぜず、その時々興味の赴くまま、一つの主題を追いかけることが許される “考える幸せ”を味わっている。
勿論記銘力と体力の衰えは如何ともしがたいので、今少し早くこれに気がついて、自由な発想の展開をしておけばと悔まないわけではないが。
定年まで、学校教育の後遺症を引きずっていた自分の咎かもしれない。

世の親御さんたち、子供に“勉強せい!”と点数を稼がせる前に、“学校教育から如何に子供の創造性を守るか”と言うこともチョッとは考えて欲しい。
by n_shioya | 2014-08-24 22:44 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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