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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
自然の好きな人なら、一度はソローのウォルデン(森の生活)を読んだことがあるだろう。そして一部の方はその影響を引きずったまま、コンクリート・ジャングルの毎日を過ごしているに違いない。そのまたごく僅かの者が、実際に森に生活の場を移してしまう。
そういう方が、僕の山小屋のある八ヶ岳の麓には幾組もおられる。 現世からの引退ではなく、ほとんどが物書きか、工房を持って工芸品など作って販売し、趣味と実益を兼ねた生活を営んでおられる。 僕も引退する気はさらさらない。今の仕事を続けさらに発展させることが、インターネットと定期的な下山で可能かどうかシミュレートを始めているといった方が正しいであろう。 ちなみにソローはいかに文明から隔絶して生活できるかの実験として、始めから期限付きでボストン郊外に「森の生活」の場を構築した。その記録が「ウォルデン」という古典になったと聞いている。 ![]() 問題は冬である。ウォルデンよりはるかに苛酷である。 零下30度。2月は雪で埋もれる。 今でも厳しく感じるのだから、年を重ねて耐えられるかどうか。 また、病気になったときのことも心配ではある。幸い、佐久病院には知り合いが多いので、いざとなればここから一時間。必要ならヘリポートもあるという。 要介護になったら? 佐久病院の系列に特養や老健施設もあるが、認知症になったら適当なところで裏山に捨ててくれればありがたい。 そしてすでに一度書いたことだが、そばの石には墓碑銘として、スティーブンソンのレクイエムを刻んで欲しい,その終わりの三行を。 ・・・・・ Here he lies where he longed to be, Home is the sailor, home from sea, And the hunter home from the hill. R. L. Stevenson
by n_shioya
| 2014-07-18 21:38
| コーヒーブレーク
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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