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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
「見た目のアンチエイジング」などいかがわしいと言われる方はまだおられるようだが、そういう方には僕は数年前に発表された、イギリスの医学雑誌BMJの論文をご紹介することにしている。
「見た目が若い人は長生きする」 というテーマである。 要約すると、 『実年齢よりも若く見える人は、高齢に見える人よりも長生きする傾向のあることがデンマークの研究で示された。 南デンマーク大学による今回の研究では、70歳以上の双生児1,826人を対象に身体検査および認知検査を実施し、顔写真を撮影。3つのボランティアグループに写真を見せ、被験者が何歳に見えるかを尋ねた。双生児の評価はそれぞれ異なる日に、別々に実施した。 その後7年間被験者を追跡した結果、実年齢、性別および育った環境などによる 調整後もなお、外見上の年齢と生存率との間に有意な関連が認められた。双生児同士での外見上の年齢の差が大きいほど、高齢に見られた方の双生児が早く死亡する比率が高かった。このほか、外見上の年齢と身体機能および精神機能との間にも関連がみられた。 研究著者のKaare Christensen氏らによると、この結果は、生存率と見た目の年齢との両方に影響を及ぼす共通の遺伝因子によって説明できるだろうという。「見た目の年齢は、患者の健康の大まかな指標として医師が広く用いており、70歳以上の人の余命を予測する確かなバイオマーカー(生物学的指標)であるとともに、老化における重要な機能および分子の表現型にも関連している」と著者らは述べている。』 一言で言うと、“70歳を過ぎれば、見た目がその人の生物学的年齢を最もよくあらわし、寿命の尺度になる”ということのようだ。 この研究の意義は今後検討の余地はあるが、これで「見た目のアンチエイジング」の重要性がさらに増すことだろう。 ![]()
by n_shioya
| 2014-07-14 19:43
| アンチエイジング
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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