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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
生命とは?
木村利人先生は恵泉学園の学長だが、わが国に医の倫理(バイオエシックス)を導入された方でもある。
今では一般の方も皆ご存知の、インフォームドコンセントという医療現場の言葉も、木村先生が日本に始めて提唱された。
ちなみに子供達の唱う「幸せなら手を叩こう」は先生の作詞である。
生命とは?_b0084241_1845826.jpg

その先生の「生命倫理」のご講演を聴いた時のことだが・・・
先生のお話は明快で迫力十分だが、なかなかに意地が悪い。講演会場とクラスルームの区別をつけず、しょっぱなから聴衆にバンバン質問を浴びせかける。
其の質問が半端ではない。
たとえば、“あなたは生命という言葉でどんなイメージが浮かびます?”
といった類である。
ところがご参加の皆さんは、やれ「光の輝き」とか、やれ「山と海」とかなかなかうまい答えをされ、先生は満足そうである。
ところで塩谷さんは?と矛先が僕に向けられた。
一瞬うろたえた僕がなんと言ったかと思います、
「イヤー困りましたね、なんともつかみ様のない、言ってみればこんにゃくみたいな、それでいて、稲妻みたいな・・・」などと、医者にあるまじき不得要領な答えをして、同伴者に恥ずかしい思いをさせてしまったのを想いだす。

だが医学の進歩のおかげで、最近では生命はその始まりも終わりも定かでなくなってきた。
たとえば生命の始まりが本当に受胎時にあるのなら、堕胎はどの時期でも殺人行為になるはすだし、生命の終わりにいたっては、脳死を死とすべきかどうか、つまり死をどう定義するかでいまだにもめている。
かといって、一部の分子生物学者のように、生命とはDNAすなわちA,T,C,Gという4個の塩基配列にある、などと割り切ることも出来ない。
などなど考えるほどに、生命とはといわれて、イメージの混乱を露呈したのも、医者であるがための迷いか、案外本人の素直さのせいかもしれないと、今は開き直っている。
大体こんなしちめんどくさい問題で単細胞の外科医が悩まぬよう、さっと答えを用意してくれるのが、バイオエシックスの専門家の役目ではないですか、木村先生。
by n_shioya | 2014-03-11 18:05 | 医療全般 | Comments(0)


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