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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
“科学に国境はないが、科学者には祖国がある”と喝破したのはパスツールだった。
同じように“音楽に国境はないが、音楽家には祖国がある”といえる。 しかも“「オーケストラ」は、極めて政治的な存在であり、戦争や革命といった歴史的大事件に翻弄されやすい”と「世界の10大オーケストラ」で著者の中川氏は言う。 従って同書で取り上げた10のオーケストラの歴史を追うことは、即19世紀から20世紀にわたる欧米の歴史をなぞることにもなる。 またこの著作は、その名門オーケストラの主導権を廻っての指揮者たちの熾烈な権力闘争の物語でもある。 巷間で、脚光を浴びる存在を、悪く言えば自己顕示欲の強い奴を“プリマドンナ”と揶揄することがある。 たとえば、脳外科医にはプリマドンナが多いからな、といった具合に、失礼。 どうも指揮者のエゴマニアックの度合いはその比ではないようだ。が、これは仕事の性質上やむを得ない資質ともいえる。 その頂点がカラヤンであることは言うまでもないし、この本のキーワードもカラヤンである。 ![]() また、オーケストラが誕生してからたかだか200年しかたっていないということは初めて知った。 つまり、ベートーベンの頃はまだ、専門集団としてのオーケストラは存在してなかったことになる。 そして指揮者が専門職として登場するのはさらにそのあとのことだという。 これまではすでに出来上がった形として受け入れてきたオーケストラだが、実は裏でこれほどのドラマが展開されてきたということを学べたことは、音楽よりもゴシップにはるかに感受性の強いミーハーにとっては、実に有益な本であった。
by n_shioya
| 2014-02-23 17:55
| コーヒーブレーク
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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