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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
このところ「三本主義」という考えに取り付かれている。
といっても、あの嘘つきの首相が唱える「三本の矢」のようなイカサマな発想ではない。 「本物」、「本質」、「本音」という、人生で最も大切と思われる三つの心がけだ。 「本物」は、先日ご紹介した資生堂元会長福原さんが、御著書「美」で強調されているところだ。氏は言われる「本物に触れなさい。例え代表作でなくとも,小品であっても、本物には名作の複製では味わえぬ何かがある。」 同じことは音楽でも言えるのではなかろうか。超一流の名演がCDで気軽に聞けるご時世だが、例え2流でも3流でも本物の音にはそれなりの良さがあるということ。 「本質」は言うまでもないでしょう。近頃我々の周りは全てにおいて枝葉と言うか、アクセサリー的な物が氾濫して、ことの本質を見失いがちだ。これも「人の営み」の産物だが、何か人間は己が生み出したヘドロの海に溺れているような気がする。福原氏の言う「文明は文化を駆逐する」に通ずる問題点である。ヘドロを削ぎ落すと中から現れるのは、意外にギリシャの昔から変わってない「人間の本質」かもしれない。 「本音」については言いたいことはこうだ。社会で生きて行く上で「本音」と「建前」の使い分けは必要であろう.だが、「建前」にこだわるあまり、「本音」の部分を否定することは賢明でない。自分の中の「本音」の存在は全面的に認め、そのうえでどこまで「建前」に沿って行動するかは別問題と考えることである。この建前という奴は所謂「社会通念」と呼ばれる嫌らしい縛りのことが多いからである。
by n_shioya
| 2014-02-18 20:27
| コーヒーブレーク
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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