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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
アメリカの魅力
「奨学金」と聞くと僕は50年前を思い出す。
留学終わりに近づいたころ、長男が幼稚園入学の年齢に達した。
われわれの居たオルバニーは小さな町だったが、ニューヨークの首都でもあり、オルバニー・アカデミーの付属幼稚園は最高とされていた。
当然ながら医者の子弟は皆そこに通っていた。
だが、授業料はべらぼうである。貧乏なフルブライト留学生の年収をはるかに上回る。
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配偶者は言った。“試してみましょうよ、貴方。授業料を免除してもらえないかって。”
校長はミス・カーマスという年配の女性だった。いまでも名前を覚えている。
我々は必死にアピールした。
“われわれは来年は日本に戻らなければならない。もちろん金はない。だが、一年でも、息子にアメリカで最高の教育を受けさせたい。”
“幼稚園児に「奨学金」?聞いたことありせんね。でも委員会を開いて皆の意見を聴きましょう。”
委員会でどんな議論があったのかはわからないが、やがてミス・カーマスから電話があった。
“「奨学金」が認められましたよ。”
そして息子は一年間、オルバニー・アカデミーでアメリカのジェントルマン教育を受けることができた。

「奨学金」も有難かったが、この「ダメでもまずトライしてみよう」、と思えるお国柄が嬉しかった。
日本だったら、そのような考えが浮かぶ前に、自分で押し殺してしまうからである。
この“発想の自由”こそアメリカで得た宝の一つである。
by n_shioya | 2014-02-06 19:48 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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