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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
呪われた遺伝子
長寿にかかわる遺伝子を「呪われた遺伝子」と冗談交じりに呼んでいたが、先日遺伝子検査の結果それが欠損しているとわかり、ほっとしたと周りに漏らした。
なんて贅沢なことをとか、冗談にもほどがあるとなじられもしたたが、僕の本音でもある。
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運が良かったのか、さして努力もせずにここまで幸せに過ごしてきた。
毎日が楽しくないわけではない。それどころか、周りの方々のおかげで、日々が充実している。
仕事が嫌なわけではない。むしろまだまだやりたいことはいくらもある。
だが、それとは裏腹に、もういつ死んでもいいと感ずるのも、本音である。
僕の「死後の世界観」も影響しているのかもしれない。
「霊魂不滅」。たとえそれが錯覚でも、それで心の平和が保てればいいじゃないですか。

“人間、80まで生きれば十分じゃないですか。”
うっかりそう語りかけたのが、100歳過ぎてから親父がお世話になっていた特養の集まりでのことだった。
最高齢者のメンバーの家族ということで、「敬老の日」のお祝いの挨拶をさせられた時である。
院長が親しい後輩ということもあってつい口が滑ってしまったのだ。
だが、よく考えると、ほとんどの入居者が80前後である。後で配偶者からこってりおしかりを受けた。

一つには最晩年の両親を思い起こすと、やはりああはなりたくないと思ってしまう。
親父は高度の認知症になったし、お袋は肺炎で息を引き取るまで、ある程度頭はしっかりしていたが、兄弟、友達に先立たれ、“もう私しゃ生きてる意味がない。でも、殺してくれと頼んでも、お前も困るだろうし。”など言われてこたえたことがある。かえって認知症のほうが、本人には救いかもしれない。

要は健康が第一である。
ま、それがアンチエイジングのわけだが。
生きてる限りは元気で動き回りたいし、逝くときはコロリと逝きたい、それもできれば同伴で。
by n_shioya | 2014-01-14 21:20 | アンチエイジング | Comments(0)


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