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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
長寿にかかわる遺伝子を「呪われた遺伝子」と冗談交じりに呼んでいたが、先日遺伝子検査の結果それが欠損しているとわかり、ほっとしたと周りに漏らした。
なんて贅沢なことをとか、冗談にもほどがあるとなじられもしたたが、僕の本音でもある。 ![]() 運が良かったのか、さして努力もせずにここまで幸せに過ごしてきた。 毎日が楽しくないわけではない。それどころか、周りの方々のおかげで、日々が充実している。 仕事が嫌なわけではない。むしろまだまだやりたいことはいくらもある。 だが、それとは裏腹に、もういつ死んでもいいと感ずるのも、本音である。 僕の「死後の世界観」も影響しているのかもしれない。 「霊魂不滅」。たとえそれが錯覚でも、それで心の平和が保てればいいじゃないですか。 “人間、80まで生きれば十分じゃないですか。” うっかりそう語りかけたのが、100歳過ぎてから親父がお世話になっていた特養の集まりでのことだった。 最高齢者のメンバーの家族ということで、「敬老の日」のお祝いの挨拶をさせられた時である。 院長が親しい後輩ということもあってつい口が滑ってしまったのだ。 だが、よく考えると、ほとんどの入居者が80前後である。後で配偶者からこってりおしかりを受けた。 一つには最晩年の両親を思い起こすと、やはりああはなりたくないと思ってしまう。 親父は高度の認知症になったし、お袋は肺炎で息を引き取るまで、ある程度頭はしっかりしていたが、兄弟、友達に先立たれ、“もう私しゃ生きてる意味がない。でも、殺してくれと頼んでも、お前も困るだろうし。”など言われてこたえたことがある。かえって認知症のほうが、本人には救いかもしれない。 要は健康が第一である。 ま、それがアンチエイジングのわけだが。 生きてる限りは元気で動き回りたいし、逝くときはコロリと逝きたい、それもできれば同伴で。
by n_shioya
| 2014-01-14 21:20
| アンチエイジング
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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