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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
“秋という言葉は我々日本人には何か「物悲しさ」を伴うが、ヨーロッパの人は違います.特にドイツ人にとっては実りの秋,「豊かさ」の象徴なのです。”とドイツ語の時間に言われたのは、ビルマの竪琴の作者でもある竹山道雄先生だった。
いまアンチエイジングの課題として高齢者のQOL,生活の質を考えるとき,何時も想いだすのはこの言葉である。 「人生の秋」,それは「凋落のとき」ではなく、「収穫のとき」でなければならない。 では何を収穫するのか? ![]() 心理学者のユングは40歳を「人生の正午」と呼び,40歳以降を「人生の午後」ととらえた。そして,「人生の午後」になって,やっと「個性化(よりその人らしくなる)」の発達過程が始まりとかんがえた。 彼の考えでは人間には二つの目的がある。 第一の目的は“自然的目的”であり,子孫を生み,これを養い育てるのがそれで,これに更に金を儲けたり社会的地位を得たりすると言う仕事が加わる。 この目的が達成されて始まる第二の段階が“文化目的”の段階だ。これが「人生の午後」の目的である。 そして彼は「人生の正午」での価値観の切り替えを薦める。 午前の「自然的目的」と言ういわば動物の本能的な、生きるための生活からいわば解放されて、人間として成長するのが彼の言う「文化目的」の生活、つまり「人生の秋の収穫」と言えるようだ。 おっしゃることはよくわかります,ユング先生。でもその切り替えが以外に難しいんですな,凡人には。 しかも昨今は,「人生の午後」での生存権すら脅かされてきています。
by n_shioya
| 2013-12-27 17:00
| アンチエイジング
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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