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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
映画「おくりびと」の余韻にあやかろうとしてか、ある雑誌社から「どんな葬儀の形態を希望するか?」という趣旨の取材が入った。
正直、あまり考えたことのないテーマである。 といって、あとは野となれ山となれ、では回答にならないので、あれこれ考えている。 ところで我が家の墓地は多磨墓地にあり、遺言で僕は墓守を仰せつかり、我々夫婦はそこに入らざるを得ない。 多磨墓地は武蔵野の一郭にあり、子供のころはピクニック気分で出かけたものである。 数日前も両親の墓参で訪れた。 だが、配偶者も常日頃言うように、あんなところに閉じ込められるのは何となく冴えない気分がする。 ではどうする? 大海原や山間に撒いてもらったら? それも悪くはないな。 調べてみると、これは「散灰」と言って法律違反ではないそうだ。法律で禁じているのは「土葬」だからだという。法律とは面白いものだ。 聞くところによると、石原裕次郎は「海への帰還」を希望したそうだが、周囲の反対で実現しなかったという。 だがライシャワー元大使の遺灰は太平洋に撒かれたそうだ。 墓地はどうでもいいが、僕がひそかにこだわるのは墓碑銘である。 自分自身の気の利いたセリフはないので、愛唱するスティーブンソンのレクイエムを借用したい。 Under the wide and starry sky Dig the grave and let me lie: Glad did I live and gladly die, And I laid me down with a will. This be the verse you grave for me: Here he lies where he long’d to be; Home is the sailor, home from sea, And the hunter home from the hill. せめて最後の三行だけでも、どこか海の見える丘の岩に。
by n_shioya
| 2013-12-10 21:59
| コーヒーブレーク
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Comments(1)
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by
佐藤鈴木
at 2013-12-10 22:11
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そういえば「私のお墓の前で泣かないでください。そこに私はいません」という歌の大人気と影響で墓石屋さんは売り上げ減で大迷惑だったそうですね。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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