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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
「死とはモーツァルトが聴けなくなること」とアインシュタインは言ったそうだが、死後の世界を信ずる僕の場合はこうなるだろう。
「死とはシューベルトが絶えず響いている世界である。」と。 久しぶりに「冬の旅」を聴き終えてそう思った。 五味康祐は「自分はその人が青春をベートーベンの第五で過ごしたか、モーツァルトのト短調で過ごしたかで区分けする」と書いていた。 その点では僕は人を「冬の旅」と生きてきたかどうかで区別すると言いたい。 ベートーベンの深刻さにはお付き合いにも限度を感じ、かといって甘美なモーツァルトに無条件で酔うこともできなかった僕にとって、シューベルトはいつも心の友であった。 60年も前の話である。すべての音楽は78回転のSPレコードで齎された。シューベルトの歌曲は、ゲルハルト・ヒュッシュの独壇場だった。 戦後間もなくヒュッシュが初来日した時の熱狂ぶりはすごかった。夢中で席取りに駆け走り、眼鏡を落として自分で踏みつけてしまったのも懐かしい思い出である。 戦前の名画「未完成交響曲」も忘れてはならない。 旧制高校時代、ドイツ語勉強と称して、新宿にあった日活名画座に弁当もちで籠り、朝から繰り返し見続けたものである。 シューベルトの失恋の相手の女優はマルタ・エゲルトと言ったと思う。 フィナーレにアベ・マリアの伴奏で映された、田舎の道の傍らのマリア像が印象的だった。 ところで今聴いているのはフィッシャー・ディスカウで、伴奏はブレンデル。 伴奏というより二重奏と言えるすばらしいコンビである。 そのディスカウも逝ってしまった。
by n_shioya
| 2013-12-06 23:11
| コーヒーブレーク
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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