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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
“これお読みになって”、と美女のお一人から手渡されたのが、この本である。
![]() ゾクッとするような題名だがなんで彼女が僕に?? だが内容は副題の通りいたって真面目な、デヴィッド・バスというアメリカの「進化心理学者」の書いた啓もう書である。 「進化心理学」という新しい分野に接するのも初めてだし、そもそもいにしえにダーウィンが「性淘汰」という概念を打ち出していたことも知らなかった。 まだ読み始めたばかりなので、とりあえず訳者のあとがきから引用させていただく。 “なんだかんだ言っても、男と女の関係というのはむずかしい。理想的に見えた夫婦が突然離婚したり、意外な二人が突然くっついたり、はたまた泥沼のような不倫におちいったりという例は、誰もが身近で見聞きした(あるいは自分で体験した)ことがあるだろう。 そこでくりひろげられる駆け引きの複雑さたるや、「男女関係こそ人類の永遠の謎」と言い古された表現にも、一面の真理が含まれているように思えてくるほどだ。その謎を、進化心理学の視点から解き明かしてくれるのが、本書『女と男のだましあい~人の性行動の進化』である。 (中略) 進化論の視点からすると、子孫を多く残せた個体(すなわち遺伝子を多く伝えられた個体)が勝者となり、残せなかった個体は淘汰される。ただ生存するだけでなく、配偶者を獲得し、繁殖することが必要なのだ。こうした繁殖の成否による淘汰を、ダーウィンは「性淘汰」と呼んだ。 バスは、この性淘汰の原理を人間に適用し、男女の性行動を、より多くの子孫を残すための戦略と見なして分析していく。そもそも人間はなぜ結婚し、離婚をするのか。なぜ男は若くて美しい女を好み、女は社会的位置の高い男を好むのか。なぜ自分は浮気をしたがるくせに、配偶者には貞節を求め、嫉妬するのかーーーこうした、見過ごされがちだが根本的な問題を、進化論の立場から鮮やかに解き明かしていく過程は極めてスリリングで、意外性に満ちている。 (後略)” どうです,スリリングでしょう。 たまたま次回の塩谷塾のテーマは「いくつになっても男と女」。 暫くはこの本ににかかりっきりになりそうだ。 又、彼女がなぜ今僕にこれを勧めたか、“謎”を説くためにも。
by n_shioya
| 2013-11-26 19:37
| コーヒーブレーク
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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