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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
「今度出版する本の打ち合わせで、編集長とライターの女性が見えた。
最後の仕上げで、男性ホルモンの項のチェックである。 “ところで”と編集長が問いかける. “なんで男だけに前立腺のがんが発生するのですか?”編集長は中年の男性である。 “だって、無いものに癌ができるわけがないでしょうが。” “えっ!すると私の体には前立腺がないのですか。”驚きの声を上げたのは女性のライターである。 たまげたのはこちらの方だ。 “女性にも前立腺があると思ってらしったのですか?” “もちろん。そうじゃないのですか?” 僕はおもわず両手を挙げて降参のポーズをとった。 そして隣の部屋の事務局に行って、美女軍団の面々に問いかけた。 “自分に前立腺があると思っている人、手をあげて!” なんと全員が手を挙げたではないか。 しかも怪訝そうである、なんでそんな当たり前のことを聞くのかといった感じである。 “女性に前立腺があるかと聞くことは、男性に子宮がありますかと尋ねるのと同じことなんですよ。”というと、初耳だというようにきょとんとしている。 もし男性に“子宮を持ってるか”と聞いたら全員“ノー!”と言うだろう。今の御時世、持ちたいと思っている人は一人、二人いるかもしれぬが。 医者と一般人との間には、これほどのギャップがあるのかと唖然とした。 啓蒙とはどこから始めればよいのか、あまりの落差に呆然としてしまった。」 実はこれは5年前のブログからの引用である。 さて、女性の皆さん。初めの質問に手を挙げてしまうような方はまさかもう居られないでしょうね?
by n_shioya
| 2013-11-14 20:29
| 医療全般
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Comments(3)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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