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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
解放記念日
今日これを書くのは気が重い。
8月15日は一般には「終戦記念日」と呼ばれているようだ。
まず、これが不適切である。
終戦ではなく、れっきとした「敗戦」である。だが、敗戦記念日というのもこっけいな表現で、むしろ僕にとっては「開放記念日」である。
解放記念日_b0084241_1823441.jpg

何からの開放か?
まず、予測された「日本軍による日本国民の殺戮行為」から、そしてもっと本質的には、「大日本帝国という狂信的な全体主義国家」からの開放である。
昭和始めの日本では今の北朝鮮、そして壊滅?したはずのイラクに勝るとも劣らぬ、「恐怖政治」が支配していた。
僕は戦時下の物資欠乏による物質的、肉体的な不自由を言っているのではない。思想の自由、「考える自由」を奪われた恐ろしさである。
この恐ろしさだけは、経験したものでなければ分かるまい。
旅が読書と同じほど好きな僕だが、これまで全体主義の匂いのいささかでもする国には足を踏み入れなかったのは、この嫌悪感のためである。

戦争はすべての人を狂気に駆り立てる。狂気の中での判断を、現在のまあ正気といえるメンタリティで分析しようとすることには無理があるということを大前提としたい。
そして日本は二つの狂気に覆われていていた。
一つは、天皇は神であるというこっけいな嘘。
今ひとつは軍隊は日本国民ではなく、天皇を守るためにあり、反対に日本国民すべてが天皇のためには命をささげるべきで、それのみが我々の存在理由であるという、今考えれば噴飯物の「皇国史観」と呼ばれる狂信が、国家権力によって小学生にまで刷り込まれていた。

まあ、日本全国が「オーム真理狂」で犯されていたと思えば分かりやすいだろう。
by n_shioya | 2013-08-15 18:24 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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