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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「健康の為なら死んでもいい」?
アンチエイジング入門書の執筆を頼まれ、まず類書をチェックしようと紀伊国屋に行ってみて驚いた。
「健康書」の洪水である。健康ブームとは聞いていたがこれほどとは思わなかった。
「健康の為なら死んでもいい」?_b0084241_20141952.jpg

家庭医学のコーナーには、家庭医学辞典に始まり癌関係、更に疾患別の解説書、そして僕の今の関心事である「健康書」の類が棚を埋め尽くしている。
平積みにされているのはおそらく今売れ筋の健康法のバイブル類だろうが、さっと眺めてある一つのことに気がついた。
まず、殆どが数人の人達によって書かれている。ということは一人の人が同じテーマで何冊も書いているということだ。
なかなか精力的なと感心したが、パラパラめくって2,3気になる共通点を発見した。
まず、題名が扇情的である。これを読めば病気はすべて治ると断言しているものが多い。
冗談じゃない、それじゃ医者も薬もいらないってことか、と言いたくなったら、チャンと“薬は捨てろ、医者に行くな”とまでいってる本も現れた。
こんな本は,医師免許を返上してから書いて欲しいですな。

中を読むとどれも、言っていることは一つか二つのコツで、中身もそれの繰り返しなら、何冊もある同じ著者のものはみなやはりテニオハの言い換えに過ぎない。
しかもそれぞれの方法が読む分には容易だが、長続きさせるには決してたやすいものでなく、読者が皆著者の説く健康法を実践しているとも思われない。
要するに読者というか信者は、繰り返しカリスマの教えを聞いて安心立命をえようとしているだけではなかろうか。

だが中には「病院から生きて帰る方法」とか「健康の為なら死んでもいい」などブラックユーモアもないではないのは救いである。

あまり同業者をくさすと、これから健康書を書こうとするわが身に跳ね返ってきそうだが、取りあえずはベストセラーを無理に作らず、長続きのする健康法を地道に模索した結果が、運よくロングセラーになってくれれば、という心構えでスタートすることとしよう。
by n_shioya | 2013-07-17 20:14 | アンチエイジング | Comments(0)


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