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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
この木目の美しい木の小箱にはモーツァルトの魔笛の三曲が閉じ込められていて、ボタンを押すと軽やかにメロディーが流れ出す。
これまであまりオルゴールには興味がなかった。が、これは違う。特別である。 先日ご紹介した岩手山麓にアトリエを構える木工の匠、土屋氏の傑作である。 土屋氏はかっては原宿でカタカナの業界で成功されていたが、一念を発起して山にこもり、気に入った木材というか木の素材を探しては、十年、二十年と寝かせて家具を作ってこられた。 氏の場合、家具を作るというよりは掘り出すと言ったほうがよいかもしれない、ちょうどミケランジェロが大理石の山を見上げ、あの石の塊からビーナスを救い出さなければと叫んだように。 戸棚であれ、椅子であれ、テーブルであれすべて氏の永年の思いがこもって、触れるだけで体がほのぼの温かくなる。きっと木の精が閉じ込められているに違いない。 僕はこのオルゴールを、これも土屋氏の作品である木の大きな机の上にそっと据える。 何の木だったか分厚い無垢の一枚板で片端は二股に分かれている。どっしりと濃い褐色で、似合いの椅子に座ると何か僕でも創作活動が出来そうな気分になる、執筆であれ、デッサンであれ。 そして僕は今、オルゴールのボタンを押す。 ほら、又パパゲーノが歌いはじめた、聞こえるでしょう銀鈴のような音色で。
by n_shioya
| 2013-07-02 21:10
| 美について
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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