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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
「私が紙にツバを吐けば、額縁に入れられ偉大な芸術として売りに出されるだろう」とピカソは豪語したという。
“なるほど、そういうことか”と妙に納得するのは僕だけだろうか。 仮にピカソの作品がガラクタ市にまぎれていた場合、“あ、これはすごい芸術作品だ”と見抜くことが出来るだろうか、とキュービズム以降のピカソの作品を眺めるたびに何か居心地悪く感じて来たものだ。 其の悩みに明快に答えてくれるのが、西岡文彦氏の「ピカソは本当に偉いのか?」である。 ![]() 氏は先ず始めにピカソの「アヴィニョンの娘たち」を例にとり、次の三つの問いかけをする。 ①此の絵は本当に美しいのか?(どこが上手いのか?) ②見るものにそう思わせる絵が、どうして偉大な芸術とされるのか? ③仮に偉大な芸術としても、其の絵にどうしてあれほどの高値がつくのか? そして氏は、ルネッサンスから今日までの絵画の立ち位置の変遷を辿る。 先ず、絵画は教会の信仰の為のツールとして始まり、やがては王侯貴族の館の装飾品となり、近代になって初めて絵画は“芸術のための芸術”として独立し、美術館が誕生する。そして画商が生まれ、絵画に商品価値が生じ今日に至る この辺りが一番面白い部分だが、それはお讀みいただくとして、最初の設問に対する氏の答えを僕なりに要約すると ①美しいとは言えない、だが上手いかと言えば比類無く上手い。 ②前衛を尊ぶ時流に合致した。 ③絵の価格=価値ではない。 と言うことのようだ。
by n_shioya
| 2013-06-04 20:47
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Comments(1)
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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