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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
割れた卵
去年の10月18日。乗っていたタクシーが高速で4台の事故に巻き込まれ、腰椎圧迫骨折、腓骨骨折そして左足の裂傷で、救急病院に担ぎ込まれてからほぼ半年たった。
あの時、骨折とともに何か僕の中で、そう「卵の殻」のようなものが弾けたのではと不思議な感じがしている。
ふだんから割合に自然体のつもりではいたが、何も「鎧兜」に身を固めていなくても、社会に適応する為にやはり多少の「防御服」は着込んでいたようである。
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一つはこれまでのすべて事にあたって、「処理する習性」とでも言おうか。理解し、味会う前にともかくデッドラインに間に合わせようとする悲しい性。
今は毎日が日曜日で、後は死ぬだけで何も焦る事はないのに。
そう、「知る」と言う事もくせ者だ。知っただけで分かった気になる。まして「感じる」ところまでは行きたがらなかった。
つまり左脳の圧政から右脳が解放されたと言う事。

今ひとつ、これまで挫折を味わった事のなかった男にとって、(配偶者に言わせれば、挫折も解らぬ程鈍い男なだけだそうだが)腰椎の圧迫骨折は文字通りの挫折だった。
何か、人に起こることは何でも自分にも起こるのだと言う悟り、というか人との連帯感。更にはすべての「人の営み」に対するいとおしさ。
ま、平たく言えばちょっぴり人間として幅が広がった、と言ったら不遜でしょうか。
by n_shioya | 2013-04-29 20:36 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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