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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
老いの兆し
最初に気づく「老いの兆し」は物忘れ、特に人の名前がでてこなくなることではなかろうか。
もっともこれは年にかかわれず、若いときでもしばしば当惑させられる現象のようだ。
だが、意地悪いもので、思い出そうとするほどに相手は逃げてしまう。あきらめて、ほかの事に気をとられているとき、ふっと思い出したりする。
名前の想起はそう単純なプロセスではなさそうだ。
この辺は大脳生理学、とくにCognitive Science と呼ばれる分野が進歩して、記憶の局在性や他の部位との連結、ま、要するに記憶の多重構造が解明されると、分かってくるのではないだろうか。
老いの兆し_b0084241_22113511.jpg

ところで深刻なのはスイス銀行の「口座番号」のようだ。
出し入れはその番号のみで、これを忘れたら如何に本人でも引き出せなくなるという。
しかもこれは安全のため、人に教えたり、控えたりしておくべきでない数値である。
肝心のとき、緊張のあまり数値が出なくなり、そのために発狂してしまう人もでるという。しかもその人たちを収容する精神病院まで近くに設けられていると、松本清張が何かの小説の中で書いていたが、本当だろうか。

だが「記銘力」は練習で上達するという。円周率を何桁まで覚えられるか、ときおりギネスブックの更新が報告される。彼らは彼らなりの「数値の記憶術」を工夫しているようだ。
いざというときに精神病院行きにならぬよう、僕も「数値の記憶術」を習得しようと一大決心したが、そこではたと気がついた、スイス銀行などに口座もないし、また送金する円すらないことに。
by n_shioya | 2013-03-21 22:11 | アンチエイジング | Comments(0)


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