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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
最初に気づく「老いの兆し」は物忘れ、特に人の名前がでてこなくなることではなかろうか。
もっともこれは年にかかわれず、若いときでもしばしば当惑させられる現象のようだ。 だが、意地悪いもので、思い出そうとするほどに相手は逃げてしまう。あきらめて、ほかの事に気をとられているとき、ふっと思い出したりする。 名前の想起はそう単純なプロセスではなさそうだ。 この辺は大脳生理学、とくにCognitive Science と呼ばれる分野が進歩して、記憶の局在性や他の部位との連結、ま、要するに記憶の多重構造が解明されると、分かってくるのではないだろうか。 ところで深刻なのはスイス銀行の「口座番号」のようだ。 出し入れはその番号のみで、これを忘れたら如何に本人でも引き出せなくなるという。 しかもこれは安全のため、人に教えたり、控えたりしておくべきでない数値である。 肝心のとき、緊張のあまり数値が出なくなり、そのために発狂してしまう人もでるという。しかもその人たちを収容する精神病院まで近くに設けられていると、松本清張が何かの小説の中で書いていたが、本当だろうか。 だが「記銘力」は練習で上達するという。円周率を何桁まで覚えられるか、ときおりギネスブックの更新が報告される。彼らは彼らなりの「数値の記憶術」を工夫しているようだ。 いざというときに精神病院行きにならぬよう、僕も「数値の記憶術」を習得しようと一大決心したが、そこではたと気がついた、スイス銀行などに口座もないし、また送金する円すらないことに。
by n_shioya
| 2013-03-21 22:11
| アンチエイジング
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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