ウーマンエキサイト ガルボ Exciteホーム | Woman.excite | Garboトップ | Womanサイトマップ
ガルボウーマンエキサイト
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「産みの苦しみ?」
出るべきものが、出るべきときに出なくなることが、如何に辛いかを思い知らされたのは、十年前のことである。
「産みの苦しみ?」_b0084241_2115675.jpg

ある夜、便意だけは充分あるのに、いくら力んでも、出るべきものがとば口まで来てるのに出てくれない。出るのは冷や汗だけだ。
苦しい一夜を過ごして、翌朝病院へ駆けつけ、とりあえず浣腸で助けてもらった。
その後、緩下剤やサプリも含め、いろいろな手段を講じても、さっぱりよくならない。
ついに内視鏡で、大腸の検査を受けることにした。
其のときの心境は、癌でもいい、原因がわかれば。そして、人工肛門になれば、もうこの苦しみはなくなるはず、とまで思いつめていた。
幸か不幸か、障害物は見つからなかった。

丁度其のとき、なにかの番組で知り合ったテレビ局のプロデューサーが、この道の専門家という方を紹介してくれた。
いきさつをお話しすると、即座に、
“これは典型的な、「痙攣性便秘」です。普通の便秘の治療では、悪循環でひどくするだけです。”
といわれた。

つまりこういうことだ。
“大腸は右下腹部の盲腸から始まって、上行結腸、横行結腸、下行結腸そしてS字結腸へと時計回りに腹腔内でループをつくっている。
上行結腸では液状だったものが、其の行程で水分を吸収され、下行する頃は固形になっている。
したがって上行結腸で痙攣が起これば下痢になるし、下行ならば便秘となる。
だから大腸痙攣の場合、下痢も便秘もメカニズムは同じだ。そこで治療は痙攣を除く、つまり通常なら便秘を起こす薬を使うことになるので、さじ加減が難しい。
このことは医者でも知らない人が多い。”
というお話だった。

この専門家の教授のさじ加減で、4種類の薬を服用して、何とか危機を脱することが出来た。
“この病気は習慣性があるので、治るには長くかかりますよ、”とのご託宣どおり、半年経ってほぼ治ったが、まだ、外国旅行などでバランスが崩れると再発するので、少量でのメンテナンスは今でも続けている。

困るのは薬のせいか、ガスが豊富に発生することだ。
僕は30年ほど前の痔の手術の際、再発防止のため括約筋にちょっと切れ目を入れてある。そのため局所の気密が保ちにくい。
もしどなたかの前で、時ならぬときに奇妙な音を発したら、勘弁していただきたい、決してこれは意図的でないので。
by n_shioya | 2013-03-11 21:15 | 老年病 | Comments(0)


<< 「アンチエイジング塩谷塾」開講 カー・セッX >>


woman.excite TOPへ Copyright © Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - 会社概要 - ヘルプ | BB.excite | Woman.excite | エキサイト ホーム