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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
経験豊かな美容外科医でも、ここはメスを使うか、それ以外の手法で行くか、迷うことはままある。
昔は美容外科と言えば手術一点張りだったが、ここ10年から20年ぐらいの間に、それ以外の手段が続々登場したからである。 先ずはケミカルピール、そしてレーザー。更にはボトックス注射。そして最近ではコラーゲン、ヒアルロン酸など所謂フィラーの注入。 おおざっぱに言えば、手術は一回で済み、即効性があり、しかも効果は持続する。 これに反して手術以外の方法は、手術に比べて効果は劣り、しかも反復施術が必要だったり、又、効果も永続性がない場合が多い。 それでも患者の本音としては、たとえ効果が薄くても、痛みが無くて傷跡の残らぬ方を、と希望することが多い。 ここに来て、これなら手術以外の方法で、だがこれだけは手術でなければと二つの手法の使い分けが定まってきた。 問題は、そのどちらでも可能な場合である。 ところで若返りのアンチエイジングと言えばすぐ頭に浮かぶのは、 しわ、しみ、たるみの三巨頭だろう。 いささか乱暴だが、いまの問題をあて嵌めてみると、 ①シミは非手術 ②たるみは手術 ③しわは手術、非手術どちらも可能で、その使い分けや組み合わせが、腕の見せ所と言える。 ここで声を大にしていいたいことは、手術、非手術どちらにせよ、高度の専門的判断力と技術が要求される。決して素人医師が手を出す分野ではない。 くれぐれも、誇大広告とイカサマの甘言、特にあくどいテレビ番組に惑わされないように。 では、医師の選び方は? これからこのフェースブック、ブログで繰り返し訴えることにしたい。
by n_shioya
| 2012-12-26 22:32
| アンチエイジング
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Comments(2)
![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
長谷川信子さん:
コメントありがとうございます。我々の場合、患者さんとは一生のお付き合いですので、御消息をお知らせいただけると、本当に嬉しく思います。 サンフランシスコの生活をお楽しみください。
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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