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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
テレビの医学番組の功罪については何度か論じてきたが、今日は美容医療に焦点を当ててみたい。余りにもひどい番組が多すぎるからである。
これには美容外科の特殊性がからんでいる。 それは ①対象が所謂病気ではなく,正常ではあるが更に美しくなりたいと言う曖昧模糊としたものである。つまり患者のコンプレックスと言う、自己申告に基づくものだ。 ②患者としては人に知られたくないので、医師の評価の基準となる、所謂口コミに乏しい。 ③ということは、テレビのようなマスコミに露出が多いのがいい医師と勘違いする。 ④しかも自由診療の為、無経験の医師が安易に参入する危険な分野である。 ⑤そして素人医師が、金に飽かせて媒体を買いまくり、患者をおびき寄せる。 ⑥其の為来院した患者には、適応があろうと無かろうと、手術の無理強いをしてトラブルを起こす。 ⑦又テレビ局も、視聴率を稼ぐ為に、ワイドショー的なあざとい展開を繰り返す。 もちろん僕はテレビ番組を否定している訳でない。むしろ今の時代、専門の医師は積極的にテレビ等のマスコミで、自分の分野を啓蒙する義務があるとさえ思っている。又、その責めを立派に果たしている医師も多い。 ただ、多くの場合医師は、それも専門家であるほど、話しの内容や其の説明の仕方に一般の人とのギャップが多すぎる。其のギャップを埋めるのがディレクター、プロデューサーの役目であろう。 だからといって、ひたすらエンターテイメント的に仕立てるのは、目的と手段の取り違えである。 だが、其の目的が視聴率一辺倒ならこれ又何を言わんや・・・
by n_shioya
| 2012-12-12 21:28
| 美容外科
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Comments(3)
おっしゃる通りとひざを打ってみたり、なかなか手厳しくてらっしゃると思ってみたり…いずれにしても
患者側にダブルスタンダードがあって、それを利用する医療機関や媒体があるということでしょうか? 正しい情報が欲しいと思いますが、正直混ざりまくって目の前に出されて判断できるか…自信はカケラもない!というのが本音です
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HOPEさん。医者のダブルスタンダードも問題でして。
え???
すみません、ちょっとピンと来ていませんで
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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