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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
夕方血圧を測ると一寸高い。上が170である。
コルセットは緩めて、15分ほどおとなしく横になっていたのに。 そう、今読んでる本のせいだ。 其の本とは「カラマゾフの兄弟」である。 昼飯の後から讀み始め、第一部の第三編に辿りついいたところである。 余りの禍々しさに、全身これカラマゾフに染まってきたようだ。 茫洋と広がるロシヤ大地の如く、ネチネチ,クドクドと語り続けるあたり、まさにドストエフスキーである。この点ではトルストイも引けを取らないが。 カラマゾフを讀んだのは旧制高校の頃だから、もう60年も前になるか。其の時は唯々夢中になって読みふけったことだけは覚えているが、筋はすっかり忘れてしまったので、この際又読み返そうと、評判の亀山訳を買って来てもらった。 旧制高校のクラスメートで、実家が地方の大病院の友人がいた。男の兄弟が何人かいて、其の末っ子だった。医学部を出てから大学の医局に暫く籍を置き、結婚してから親の病院を院長として継ぐことになった。 日本のメイヨー・クリニックにすると張り切っていた。 アメリカから帰ってから、僕も形成の手術を手伝いに何度か訪れたことがある。 そんな或るとき、大病院の跡継ぎもなかなか大変だろうと、ふと奥さんに “まるで「楡家の人々」ですね。”と言うと、 “ならいいんですけど、「カラマゾフの兄弟」ですよ。”と冗談めかした返事が返ってきた。 今改めて読み返しながら、もしそれが本音だったとしたら、奥さんも随分と大変だったろうにと改めて同情している。
by n_shioya
| 2012-12-01 21:10
| コーヒーブレーク
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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