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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
ヘッセのメルヘンの「アヤメ」ほど美しい物語を僕は知らない。
“幼年時代の春、アンゼルムは緑の庭を走っていた。母の作っている花の中の一つはアヤメという名で、彼は特に好きだった。” そして彼は自然に魅せられ自然を愛しながら育つ。 だがいつの頃からか自然はその輝きを失い、彼は人生にがむしゃらに突進する。 そして有名な学者としてあがめられるようになったが、なぜか心は満たされない。 そんな在る時、イリス(アヤメ)と言う名“の女性に出会い、ひどく心を引かれて結婚を申し込む。 だがイリスは “私はただの一日でも、心の中の音楽をかんじんなこととせずには、生きることができません。私がある男の人といっしょに暮らすとしたら、それは、その人の心の中の音楽が私の音楽と十分に微妙に調和する人でなければなりません。”といって、一つの課題を出す。 “あなたは、私の名を口に出すごとに、かってあなたにとって大切であり神聖であったけれど忘れてしまったあることをおもいだすようなきがすると、たびたびおっしゃいましたわね。 さあ行って、私の名まえを聞いて思い出させられるものを、記憶の中に見いだしてごらんなさい。” 困惑したアンゼルムは、それでも「心の旅路」へと彷徨い始める。 このシンボリックなメルヘンを、全てメルヘンとはそういったものだが、どう解釈するかはその人の自由である。 だが今僕は、ギルバートの「発生生物学」を手にして、60年前に決別した生物学と巡り会い、あらためてこのヘッセのメルヘンに思いをいたしていると言ったら、“なんと即物的な”と呆れられるかも知れないが。
by n_shioya
| 2012-09-13 21:53
| コーヒーブレーク
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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