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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
“どう、潮風に吹かれたくない?”
配偶者に声をかけると、 “丁度私もそう言い出そうかと思っていたの。” 衆議一決、相模湾の落日へ向けて車を走らせた。 55年も一緒に居ると考えることはシンクロしてしまうものだ。 我が家から南へ30分も走れば葉山海岸である。 長者ケ崎を過ぎたところで狭い坂を海辺に下ると、右手に地中海料理のプラージュ・スッドがある。 相模湾に向かって突き出たドーム型のダイニングは、夕日を望むには絶好のスポットだ。 ![]() おもえば今日は蝦蟇の一日だった。 明後日のカトリック医師会での講演の準備で苦吟し続けたからである。 医師としての自覚に乏しい、不信心なカトリック信者が、「カトリック医師としての理想」について語らなければならない破目になったのは先日も書いた通り。 ![]() 「サテ お立会い、山中(さんちゅう)深く分け入って捕らえ来ましたるこのがまをば、四面(しめん)鏡張りの箱の中にがまを放り込む。サァー がんま先生、己(おのれ)のみにくい姿が四方の鏡に映るからたまらない。 己のみにくい姿を見て、びっくり仰天、巨体より油汗をばタラーリ・タラリと流す。かかる油をば ぐっと混ぜ合わせてこしらえたのが、お立会い、これ陣中膏はがまの油だ。」 と言う、筑波のがまの油売りの口上どおり、己の醜さと向き合って、タラーリタラーリと脂汗を流し続けたのである。 ま、とりあえず、以下の3テーマに整理してお話しする事にした。 ①余は如何にしてカトリックとなりしか(これは内村鑑三の自伝のパクリ) ②美しき惑いの年(これは医師で作家のカロッサの4部作の自伝の第3部の題名) ③待て暫し、汝も憩わん(これはゲーテの詩より聖オーガスティンに想いをいたす) これでは何の事かさっぱり分からない? 確かに。だから僕も未だに呻吟しているのです。
by n_shioya
| 2012-08-23 22:24
| コーヒーブレーク
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Comments(5)
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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