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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
家のネスプレッソ・マシーンの調子が悪いので、日本橋の三越にある売り場に出向いた。
ネッスプレッソはコーヒー・マシーンだが、色々な種類のコーヒーの粉が一杯分ずつアルミのカプセルに詰められており、それを装填するだけで、瞬時にコーヒーがドリップしてくる。 レギュラーでも、アメリカンでも、エスプレッソさえ思いのままだ。 だが、その出方にムラが生じたのである。 ネスプレッソの隣には、オーディオ機器のボーズの売り場がある。 オーディオも進歩したものである。 LPは言うまでもなく、SPの時代から考えると、今の音響再生は夢のような世界と言える。 僕は長年タンノイのスピーカーを真空管アンプで鳴らしてきたが、最近は便利さには勝てず、ボーズを二台入れている。大型のを自宅で、小型のを山小屋で。 ご承知のようにボーズは独特の音響システムを取り入れ、コンパクトながら高音、低音とも、再生能力はなかなかのものだ。 丁度持ち合わせていたCDで最新機種を視聴させてもらった。フィッシャー・ディスカウの「詩人の恋」である。慣れた盤の方が評価しやすいのと、声楽が最も原音との差が出るからである。 大きさの割には見事な再生音である。もちろん大型の木造のスピーカーを視聴室で鳴らすのとは訳が違うが。 だが、ふと気になる事を思い出した。 それは音響再生の不思議である。 むかし、SPの頃は、はじめから原音はあきらめて、頭の中で理想的な音を再生していたのでは、と言う感じである。つまり不完全でもそれなりに満足できた。 ところがオーディオが進歩し、生の音に近づけば近づくほど、原音とのギャップのほうが気になり始めるのは誰しもが経験する事で、五味康祐のようにスピーカーの為に家を建て直す仕儀に至った者も居る。 僕はこれを『オーディオ地獄』と呼んでいる。 その泥沼に足を取られぬうちに、ボーズの売り場に暇を告げ、ネスプレッソに戻った。 こちらのトラブルの原因は簡単だった。ただ水垢が溜っていただけのようである。これからは年に一回は掃除をするようにと、浄化液を渡された。
by n_shioya
| 2012-08-19 20:20
| コーヒーブレーク
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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