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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
解放記念日
今日は「終戦記念日」。
この言葉に違和感を覚えるのは我々世代だけでしょうか。
日本はあの愚かな戦争を仕掛けて、敗れて、無条件降伏をした。
間違いなく「敗戦」です。
それを「終戦」と言う言葉で置き換えるのは、欺瞞とも思えるのです。
「人災」を、あたかも不可抗力のような「天災」のような印象を与え、責任の所在も曖昧にしてしまいます。
丁度、3/11の際、東電と原子村が必死になって天災、天災と叫んだように。
なら敗戦記念日か?
それもおかしい。「敗戦」を言祝ぐのでしょうか。
せめて「敗戦の日」ぐらいにとどめて欲しい。

この議論を「揚げ足取り」とか、昭和天皇が使った意味不明の「言葉のアヤ」などと取らないでください。
まさにこの「言葉のすり替え」で、権力側は国民を欺いてきたのですから。
「退却」を「転進」、「全滅」を「玉砕」、アジアの「侵略」を「聖戦」など、などその例にいとまありません。
その真似をして東電は、「想定回避」を「想定外」と言募りました。
そして今でも政治家や官僚は、「先延ばし」を「前向きに」にすり替え、「国民の犠牲において」と言うべきを、「国民の福祉の為に」とイケシャーシャーとほざいています。

というわけで僕個人的には、今日の日は、「解放記念日」と呼んでいます。
日本軍に虐殺されかねない「恐怖政治」から救われたから。
そして「万世一系の××」という神懸かり的な、気違い染みた、オーム真理教も顔負けの呪縛から解放されたから。

これは幼少期に考える自由を奪われた者が持ち続けるトラウマの一つと考えられても結構です。
だが、「考える自由」を奪われることは、「言論の自由」を奪われるより遥かに恐ろしい。
そして今、あらゆる手段を使って国民から「考える意欲」を削ぎおとし、「泥沼政治」へと、泥鰌内閣は突き進んでいるように思えてならないのです。
ま、泥鰌には泥沼が合ってるんですかね。
by n_shioya | 2012-08-15 18:19 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by HOPE at 2012-08-19 10:50 x
終戦と表現することも、毎年このころに繰り広げられる各国の政治家、活動家のパフォーマンスもずーっと変わらなくて
いったい戦争というものはどこまで愚かでどこまで負なのだろうと思います
でも、多くの国がその愚かな戦争から学んでいるのにこの国はどうか?
「考える意欲」が育たない環境、すぐにマニュアルを探す行動形態、「おかしい」と思うセンサーすら強制的に奪う“ムラのオキテ”
一向に変わらない部分があって、何かに依存するのではないゆるぎない誇りを持たない国は、外から見れば、突っ込みどころ満載なのでしょうね

Commented by n_shioya at 2012-08-20 06:33
HOPE さん:
誇りの持てる国にしたい者ですね。


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