|
|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
“オリンパスの内視鏡以外に、日本発の医療機器のイノベーションはありますか?”
と、アルケアの工場と研究所の見学を終えて会議室に戻った僕に、鈴木社長は問いかけた。 アルケアはギブス、創傷被服材、人工肛門の装具などの医療機器メーカーである。 “いや、ありませんな、そう言われれば。”と僕は答えるしかなかった。 CTやMRIなどの高額な機器だけでなく、僕の関わっている創傷治癒関係のデバイスも、殆ど全て海外発に頼っている。そして結果的に我々の資産は流出する。 ![]() 何故だろう、とぼくは考える。 世界初が日本で生まれてこなかった訳ではない。 我々が長年お世話になってきた植皮の器械も、デルマトームと呼ばれるが、そのプロトタイプは日本人が世界に先駆けて考案したと言う事実が、やっと最近になって認められるようになった。 同じような例は知られないだけでまだいくらも埋もれているだろう。 その埋もれてしまうと言うところに問題がある。 まず、日本人自身が、「国産」に価値を認めないことだ。日本で埋もれそうになった革新技術が、海外で認められて逆輸入されることはいくらもある。 これは技術に限らない。絵画などアートの世界でも同じことが言える。 今ひとつは、日本人が売り出し方が不得手と言うことがある。対外的には言葉の壁もあるかも知れない。だが、もうそんな言い訳が聞く時代ではない。ネイティブの英語だけが英語ではなく、我々は国際語としての英語を使えれば良いと割り切る必要がある。 自動車を始めとする日本の基幹産業は、円高、人件費などの理由で海外に拠点を移し始め、いわゆる「空洞化現象」が問題となっている。この傾向はこれからもっと加速するだろう。 その空洞を埋めて21世紀を生き延びるには、「知材の開発」しかない。 “だから、アルケアは、「日本発の医療のイノベーション創成」に全社を挙げて取り組む覚悟です。” と、鈴木社長は決意を吐露された。 我が「創傷治癒センター」も、及ばずながら全力を挙げて応援いたします。
by n_shioya
| 2012-07-18 22:19
| キズのケア
|
Comments(2)
|
![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|
ファン申請 |
||