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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
映画「ヘルタースケルター」が話題を呼んでいる。
このところ、「テティスの逆鱗」やら「クレオパトラな女達」など、美容外科ネタが大流行りだ。 美容外科に関わる者として、見るべきか見ざるベキか迷っている。 とかく医者ものは、医者の目から見ると嘘っぽいか、あざといものが多い。 よく調べ上げていて、専門的な部分ではよく出来ていても、何気ない仕草とか台詞でこんな事は絶対言わないと言ったような事が気になるからだ。 また、美容外科絡みになると、得てして猟奇的になりがちである。 「ヘルタースケルター」にしても筋書きだけ聞くと、超猟奇的だが、ちょっと奥が深いのでは、と思わせるものがある。 「女性セブン」によれば、 蜷川さんが本作で問うのは、”見た目の美”への執着が、時に、女性の人生をも狂わせてしまいかねない現実世界の危うさであろう。 蜷川さんは言う 「・・・美人に生まれるか、そうではないかで生きる人生が全然違ってきますよね? (中略) それって圧倒的に不公平ですよね。でも女性はそういう前提の中で、不公平な世の中に生きているんだって言うこと。そういうところから始まって、その中で“女がどういうふうに生きていくのかを描けたら言いなと思っていました」 僕が美容外科に携わっていた時、何時も頭を悩ましていたのは、“女性はなぜメスの力を借りてでも、美を追い求めるか?”と言う素朴な疑問だった。 この当たり前のようで当たり前でないことの問題提起をしたのが、以前に出版した講談社のブルーバックスの「美容外科の真実」のつもりだった。 当時はあまり相手にされなかったが、ここに来て一挙に、しかもいろいろな切り口で、女性の作家達が語り始めてくれている。 やはり見るべきですかな。
by n_shioya
| 2012-07-15 21:48
| 美容外科
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Comments(2)
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日) 以前の記事
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