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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
最近SSTが話題である。
SST?Super Sonic Transport(超音速飛行機)?コンコルドの事? 何をいまさらと僕は戸惑った。 だが、それは“しわ、しみ、たるみ”の略称。“女性の大敵”と言う訳だ。 どうも火付け役はNHKのアサイチらしい。 アサイチでは次のように最近の治療法を紹介している。 ①しみ:レチノイン酸入りのクリームの塗布。これは昔からあるケミカルピールである。特に目新らしいものではないが。 ②たるみ:光治療だったか、高周波だったか忘れたが、いずれにせよ機器によるもの。今いろいろな機器が開発され、コンピューターの世界と同じく半年毎に新製品が登場するので、僕みたいな素人で不勉強な医師には追いついていけない。 ③しわ:本人の血液成分や細胞の注入によりしわをなくす、いわば再生医療の分野。だが効果と安全性に関しては実験段階で、評価はまだまだこれからである。 いずれにせよ、女性にとって最も関心の高い分野だが、これまでお固いNHKはこの問題を取り上げるのを躊躇していた。 今回これを”美容医療“と言う括りで特集した事は、取り上げ方にばらつきがあるにせよ、巷間に怪しげな情報が氾濫している今、大変意義が深いと思う。 だがこの分野は自由診療であり保険診療の枠で締め上げられている日本の医療界では、言い方は悪いが唯一旨味のある専門分野であり、しかも法律的には、医師免許を持っていれば誰でも参入できるので、イカサマに引っかからないよう、“医師選びは慎重に”と僕は警鐘を鳴らしたい。
by n_shioya
| 2012-06-30 21:50
| スキンケア
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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