|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
“おい、見たぜ。”
クラスメートの一人から電話が入った。 “何を?” “テレビのニュースに映ってたぞ,山中教授の講演会でさ。” そう,今日からパシフィコで始まった第11回日本再生医療学会の中での市民公開講座」では1000人近くの市民が参集した。 お目当てはiPS細胞を開発した山中教授である。 今回は「体は再生する!?」という挑発的なテーマで,心臓外科の沢教授と俳優の辰巳琢郎さんのお二人との掛け合いを交えながら、再生医療の現状を解説された。 ミーハー精神の旺盛な僕も,年甲斐もなく最前列に陣取って,我らが希望の星、山中教授の話しに聞き入って居るところを、NHKのカメラがとらえたらしい。 培養皮膚に始まった再生医療は,その後軟骨再生、心筋梗塞の治療、更には実験段階だが,神経細胞の再生へと急速に進歩を遂げている。 其の中で、iPS細胞そのものが臨床の場で実用化されるには,まだ長い道のりが予想されるが、いずれは患者に直接移植して機能回復に役立つだけでなく、病体モデルとしてのiPS細胞の活用の意義も大きい。 僕は山中教授に惚れ込んでいる。 これだけの偉業を成し遂げたのに,大変謙虚な方である。 そしてお話は淡々と話しながらユーモアを交え,大変分かりやすい。 何よりの彼の研究姿勢は,自分がベッドサイドで持った疑問を実験室に持ち込み,分子生物学の最先端を駆使して,解明の糸口をつかみ,またそれをベッドサイドに持ち帰って患者の治療・救命に役立てようという,最近の視野狭窄的な研究ではない、医者としては稀に見る正統派の研究の展開である。 しかもベッドサイドから実験室に入ってわずか10年ちょっとでこの偉業を成し遂げられた。 脱帽!
by n_shioya
| 2012-06-12 22:09
| 再生医療
|
Comments(2)
|
塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|
ファン申請 |
||