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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
[医の未来」
岩波新書の「医の未来」を読み終えた。
去年の日本医学会会頭の矢崎先生が大会にあわせて編集されたものである。
大変よくまとまっている。
第1部 未来の医療と社会
第2部 地球規模の医療
第3部 未来の医学・医療
第4部 生と医の未来
第5部 対談 医の未来を語る

の五部構成で、13人のエキスパートが名前を連ねている。

一言で言えば、これからの医療は
①グローバル化
②学際化
③増大する医療費と資金源との相克
ということであろう。
おかげさまでアンチエイジング医学の立ち位置と将来像も明確になってきた。

ここの内容はさておいて、なぜこの本がお固い内容に関わらず、簡にして要を得ているか気がついた。
一人の著者の割当分が平均20ページという短編である。
どなたもそれぞれの分野のエキスパートである。与えられたテーマで一冊の本をまとめることはいとも容易であろう。逆にそれを20ページに圧縮するというのは、かなり頭を痛めるはず。
だから読みやすい本に纏まったと言える。

由来、短文ほど難しいと言われている。
フランスの文豪だったか“今日は時間がないから、短くは書けない”と言ったという。
教科書も同じことだ。
僕はよく学生に言ったのもである。
同じ読むなら、教科書は短いものを選べと。理由は、短いものほど書くのに苦労する。大部の参考書なら、アーでもない、コウでもないと諸説を並べてごまかせるが、簡単なテキストでは、では己はどう思うか?という結論を打ち出さねばならぬ。これにはよほどの学識と自信がなければ出来ないことである。
だから、一見“労作風”の厚いものよりも、其の時間で薄いものを三回読み返した方が、読む方は遥かに頭に入りやすいし、整理もつく。

ついでに、かつて朝日の記者に解りやすい文章のこつを教わってことが在る。
①センテンスは短く,ブツブツ切ってしまうこと。接続を続けてワンセンテンスで1ページにもなりうるドイツ語など最低ですな。
②主語と述語を明確にすること。いわゆる文章論的には,日本語の場合,わざと主語を抜くことが在るが。
③言葉の定義は明確に。著者には解りきったことでも,読者にはなじみがないことも多いから。
(注)①と②の複合汚染は文章のねじれを招き、読者の頭がねじれてしまう読解不能な文章となる。
by n_shioya | 2012-05-09 15:44 | 医療全般 | Comments(1)
Commented by HOPE at 2012-05-12 23:00 x
短文ほど難しい…本当にそうですね
言葉少ない人の一言ほど重いものもないですし


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