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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今日は二度目の大森。
読売のカルチャーセンターのアンチエイジング・セミナーである。 熱心な10名の方々が、肌の若返りの話に聞き入ってくださった。 思えばこの50年に手法も変遷したものである。 当時は顔の若返りと言えば、しわ伸ばしの手術しかなかった。 耳の周りに切開を入れ、顔の皮膚を剥がし、釣り上げて余分な皮膚を切り取る。 原始的と言えば原子的だが、いまでも皮膚の弛みをとるにはこれが最も有効である。 ただ、小皺や表情筋の収縮でできる額のしわなどは、レーザー、ボトックスフィラーなど、いわゆるノンサージカルな方法が主流になってきている。 例え手術ほどドラマティックな効果が得られなくとも、また効果が一時的でも、患者としてはキズが残らず、痛みも少なくダウンタイムもない方を選ぶのは致し方ない。 また最近のレーザーというか光治療の危機の発展は目覚ましく、効果もある程度の持続が期待できるようになってきた。 だが、手術でなけらば解決できない問題もあるので、我々形成外科医はより安全で効果的な手術法の開発を怠るべきでないと思う。 そう今一つ強調したのは、紫外線の問題である。 皮膚老化の原因の8割は紫外線暴露による、いわゆる光老化とされている。 だが、ヒステリックに日射しを恐れるのは馬鹿げているのが僕の考えだ。 戸外の活動は全身の活性化をもたらし、皮膚の若返りンもつながるはずだからだ。 今は紫外線防止のクリームがいくらも開発されている。 それを有効に使い、また必要なら日傘や手袋で直射日光を避ければよい。 ちなみに、紫外線のビタミンD生成の効果は、専門家の意見では、一日10分の小照射で十分とされている。 さらに今後は、再生医療の手法が進歩して、本人の皮膚の細胞を直接若返りを図る方向に向かっていくのではないだろうか。 といったようなことを、あれこれお話ししたわけだが・・・
by n_shioya
| 2012-02-15 23:02
| スキンケア
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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