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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
テレビが「政治」を動かすようになって久しい。
始まりはケネディとニクソンのテレビ対決だったと思う。 その後エスカレートして、小泉純一郎のような天才的ギャンブラーが大手を振って政局を振り回す、「劇場型政治」へと堕落した。 政治だけでなく、中立的であるべきニュース報道も、「ワイドショウ的」になり、視聴率がすべてという哀れな媒体になった。 当然「医学番組」もその影響はまぬかれない。 勿論真面目な番組もあり、日進月歩の医療の世界では、我々医師でも専門外のことは、テレビ番組で知ることも少なくない。 だが、視聴率を上げるためには、“世界初”とか、“これですべて解決”とか、“神の手”とか、詐欺まがいのどぎつい表現が横行しはじめている。 そのような低劣な番組に視聴者がなびくのは、日常での診療場面での医師の説明不足もあるし、また、テレビにまで取り上げられる最新情報に取り残された不勉強の医師の存在も否めない。 取材を受ける側としてはいろいろと言い分がある。 まず、そもそものテーマ設定が、ちょっとした風評的なことから始まり、ディレクターの個人的な聞きかじりで、取材先を選び、妥当と思われる専門家のところにたどり着いた頃には、すでにある程度のシナリオが出来ていることが多い。そして専門家の取材は、そのシナリオに会った言葉を引き出すだけなので、本人の意図と180度反対のメッセージに変貌してしまうこともまれではない。 その為、啓蒙ではなく増蒙になることもある。 もはやテレビは、医者にとっても未だ最重要な啓蒙手段であり、またそうでなければならない。 殊に、ネット上に中傷を含めた怪しげな情報が氾濫し始めた今、ある程度同業医師の批判に耐えられる正しい情報を取材記者に伝える必要がある。 「自己宣伝」と「啓蒙」との線引きは困難かもしれない。 だが、医師たるもの、最新の知識を正しく一般に伝えるのは義務と心得、その為に、医療と一般人の仲立ちをする重要な存在としての、マスコミとの付き合い方を習得すべきであろう。
by n_shioya
| 2012-01-25 22:14
| 医療全般
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Comments(3)
取材というのは、下調べをして本質、背景、影響などを理解し料理するもので、
報道される時に何かしら新しい事実や現象など(もちろん事実に基づいたモノ)を示すものと思っていました 先にストーリーありきということは、ミスリードもありうるということですよね 誤認による無意識でもひどい話ですが、意識的にとなるとこれは許されることとは思えませんが
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マスコミの光と影という暴露本が出ても良さそうですね。
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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