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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
お正月よ、何処へ行ってしまった?
昔は三が日は会社はもちろん、すべての店が閉まってしまった。勿論デパートも。その頃はスーパー、コンビニなどなかった。 大晦日までかけずり回り、大掃除をし、三が日料理をしないで済むように主婦たちはおせち料理の準備に大わらわだった。 それは三が日は、心も体も完全に日常から解放するためだった。 そして何よりも意義深かったのは、元日に皆1歳年をとることだった。 それが満年齢となり、誕生日が元日にとってかわった。 今の子供たちは、数え年という言葉すら知らない。 何も数え年に戻せと言いたいわけでない。僕は西暦派で年号など不便極まりない前世紀の遺物と思っている。 言いたいのは、正月が消えた今、1年の区切りがぼやけ、節目を亡くした我々の生活はのっぺらぼうなものになってしまったということである。 生活からリズムを奪い、大切なリセットの期間を失ってしまった。 何よりも悲しいのは、子供たちの羽根つきや凧上げが凧上げが消えたことである。 ノスタルジックに言っているのではない。そのような「遊びの場」を、子供たちから奪ったことがが恐ろしいと言いたいのだ。 50年前、留学から戻り、幼稚園の時から受験戦争に明け暮れする子供たちを観て、彼らが大人になったとき日本がどう変貌するだろうと危惧したものである。 そして今、其の彼らが霞が関や永田町に陣取って、日本を崩壊させようとしている。 僕は人間は丁度最低限の「酸素」を必要とするように、一人あたり必須の「緑の空間」という定めもあると思う。 ここでいう「緑」は広い意味に、つまり「自然」ととって結構である。 大震災からの復興と原発の見直しを機会に、いわゆる文明社会の価値観から根本的に改めるべきではなかろうか? そしてその価値観のもと、まず学校教育から刷新すべきと思うが如何なものだろう。
by n_shioya
| 2011-12-28 21:27
| コーヒーブレーク
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Comments(1)
Commented
by
謹賀新年
at 2012-01-03 22:16
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おっしゃる通りの年明けを過ごしてしまいました。
元日から家電量販店に行き、 2日は凧揚げ羽根つきもしなくなった子供のつきあいでショッピングモール、 3日には疲れて寝正月。 あっという間にいつもの日常生活です。 子供同士は年賀状でなく「あけおめメール」とやらで簡単にすましてましたね~
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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