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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
最近抗加齢と言うと必ず出てくるフォトが、老いさらばえた猿と、毛もふさふさした猿の対比である。
年齢は同じだが、若く見えるほうは、今はやりのカロリー・リストリクションを受けた猿だ。 始めはネズミの実験だったか、餌を三割減らすと寿命が三割伸びると言うことを、言いだした人がいる。 そしてその理由づけとして、飢餓状態でサーテュインとかいう長寿の遺伝子が活性化して寿命が延びるとされている。 これが食事制限で寿命を延ばそうと言うカロリー・リストリクション、いわゆるカロリスのブームに火を点けた。 だが、批判がないでもない。 野生の動物は何時も腹いっぱい食えるわけではない。食べられる時に貯め込んで、食糧難に備える。つまり、飢餓状態の方が正常なのだ。 人間も動物のはしくれとして、インシュリンの働きはそのためにあるわけだが、何もそんな極端に制限しなくても、過不足ない食料供給に適応しているのではなかろうか。 もし我々の今の食の摂取量が過食だとしても、せいぜい8割ぐらい、つまり腹八分で、人間にとっては十分なカロリスになるのではなかろうか。 大体食いたいものも食わないで寿命が延びても、それこそ何の生きがいぞ! と、カロリスに八つ当たりしてるのは、今宵、配偶者の苦心の作のジューシーなハンバーグをついつい食べ過ぎて、はち切れそうになった胃袋に対する自己弁護のあがきである。
by n_shioya
| 2011-10-24 20:45
| 食生活
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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