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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今朝の日経新聞に以下の記事があった。
「厚生労働省は麻薬注射や投薬など、現在は原則として医師にしか認められていない診療行為を担う看護師制度を創設する。5年以上の実務経験があり、一定の研修を受けた看護師を「特定看護師」【仮称】として認証し、2013年度をメド二救急や在宅医療の現場に導入する。医師を補助する看護師の役割を広げ、医師不足の緩和や医療サービスの効率化につなげる狙い。年内に制度案をまとめ、来年の通常国会に関連法案を提出する方針だ・・・」 朗報である。 医師の間では反対もあるかもしれない。また、現状を知らない一般の方は不安に思われるかもしれない。 だが、僕は大賛成である。 医師不足などというケチな次元の問題ではない。 これで看護師の本来の能力が認められ、活用されると言うわけだからだ。 そもそも、恥をさらすようだが、患者さんの状態は看護師さんの方がよく把握していることが多い。 患者さんに接する時間も多いし、また、患者さんも医師に対するような遠慮もなく、本音が出せるからである。 また、僕の専門とするキズの処置にしても、実際にキズをよく診ているのは看護師さん達である。 また、患者さんの訴えを直接受け止めるのも、彼女らである。 だから、彼女らはよく勉強する。なまけものの医師よりはずっと最新情報をつかんでいる。 その為、主治医との間に深刻なギャップを今までは生ずることもあった。 僕の尊敬する東大の老年看護学の真田教授など、そういう意味で看護学のチャンピオンである。 ついでに言わしてもらうと、医学部と看護学部の両方の面接に関わって感じたことだが、看護師志望の方々の方が、医師の志望者よりもはるかに目的意識の高い方達が多いのも事実である。 是非この制度が実現するように。 また、全国の看護師さん、ぜひ頑張ってください。
by n_shioya
| 2011-10-23 22:17
| 医療全般
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Comments(4)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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